Ggdaboy
「世界で最も有名な無名バンド」と評されてきたアメリカの3ピースバンドが95年に発表した5thアルバム。

本作では、骨太さがありつつエモーショナルでメロディアスなアメリカンロックを聴かせます。飾り気のない格好よさを感じさせるギターに、フック満載のスピーディで且つメロディアスで哀愁を感じさせる歌メロが乗る、これぞ王道のアメリカンなロックといったサウンドです。

以前からバンドが持っていたパンクにインスパイアされた荒さと、その当時のアダルトオルタナティブの特色であったポップスの分かりやすさを見事に融合させた、非常にクオリティの高い作品であると思います。

それはヴォーカル兼ギターのジョン・レズニックの奏でるギターメロディー、カリスマ的で恐ろしいボーカルレンジ、そして巧妙な歌詞が大きく作品に寄与しているからだと思います。


【Track Listing】
1."Long Way Down"
2."Burnin' Up"
3."Naked"
4."Flat Top"
5."Impersonality" 
6."Name"
7."Only One"
8."Somethin' Bad" 
9."Ain't That Unusual"
10."So Long"
11."Eyes Wide Open"
12."Disconnected" 
13."Slave Girl"



【全曲解説】
1.「ロング・ウェイ・ダウン」…荒っぽく疾走するイントロが格好いい、フックの効いたリフと勢いのあるテンポでアルバムの幕を開けるオープニングナンバー。少し掠れたヴォーカルが雰囲気を醸し出す、メロディアスないかにもアメリカンなロック。4thシングルでメインストリーム・ロック・チャート最高位7位。

2.「バーニン・アップ」…ベースのロビィがリードヴォーカルの爽やかで清々しいパンキッシュなナンバー。

3.「ネイキッド」…ドラマティックで胸を打つ切ないメロディが特徴のアメリカンロック・ナンバー。3rdシングルでビルボード誌シングルチャート最高位47位(メインストリーム・ロック・チャート最高位8位)。

4.「フラット・トップ」…爽快感があるメロディが特徴の、サビが雄大なこちらもアメリカンロック・ナンバー。

5.「インパーソナリティ」…ロビィがリードヴォーカルの甘酸っぱい青春パンクのようなナンバー。

6.「ネーム」…アコースティックギターが眩しい哀愁漂う名バラード。静と動のバランスも絶妙。2ndシングルでビルボード誌シングルチャート最高位5位(メインストリーム・ロック・チャート最高位1位)最高位1位。

7.「オンリー・ワン」…ジョンの方のノリの良いパンキッシュなナンバー。1stシングルでメインストリーム・ロック・チャート最高位21位。

8.「サムシン・バッド」…ロビィがリードヴォーカルのコンパクトな楽曲。

9.「エイント・ザット・アンユージュアル」…ノスタルジックで切ないメロディアスなロックナンバー。

10.「ソー・ロング」…ロビィがリードヴォーカルのポップパンク・ナンバー。

11.「アイズ・ワイド・オープン」…ポジティブな気分にさせる透明感のあるメロディラインが特徴のアメリカンロック・ナンバー。

12.「ディスコネクテッド」…縦ノリのヘヴィなロックチューン。

13.「スレイヴ・ガール」…LIME SPIDERSのカヴァー。


【リリースデータ】
1995年3月14日


【チャート成績・売上】
ビルボード誌アルバムチャート最高位27位・2×プラチナム(200万枚)