Sixteen_Stone
ブリット・ポップ全盛のイギリスから登場し、その当時は「NIRVANAのパクリ」だとか、「アイドル・グランジ」だとか散々な言われようだったバンドのデビュー作。

確かにリフなどNIRVANAを始めグランジの先駆者たちに似ているものも多く、メロディの質も弱くフックやキャッチーなコーラスは物足りなく、歌詞は中身がないとネガティヴな面も多々見受けられます。

ただ、ざらついたサウンドにハスキーな声が乗っかり、サビにかけてのダイナミズム、静から動へ移行する曲の展開(静かな曲調から、ノイジーな展開)、コード進行のパターンが少ない単純な構成、歌メロはポップというスタイルとしてのグランジを具現化したしたようなアルバムであり、そういったこのバンドの特徴が散りばめられた作品です。

グランジのアルバムとして、革新的なものではありませんが、本作はグランジとポストグランジ時代の橋渡しのような役割を果たした記念碑的な作品であると思います。


【Track Listing】
1."Everything Zen"
2."Swim"
3."Bomb"
4."Little Things"
5."Comedown"
6."Body"
7."Machinehead"
8."Testosterone"
9."Monkey"
10."Glycerine"
11."Alien"
12."X-Girlfriend"



【全曲解説】
1.「エヴリシング・ゼン」…疾走感溢れサビで盛り上がるオープニングナンバー。スタートからギターがファジーな潰れた音を奏で、ヴォーカルのギャヴィンの声もクール。

2.「スイム」…サイケデリックな、悲観的なサウンドを聴かせるナンバー。

3.「ボム」…オープニングは「リチウム」を思い起こさせます。 ギターとほとんどささやき声で始まります。静かな詩、大声でのコーラスおよびブリッジのコントラストが印象的。

4.「リトル・シング」…NIRVANAの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」にそっくりと叩かれまくった曲(特にリフと展開)。ヘヴィなギターリフに、フックのある歌メロが乗っかるキャッチ―なナンバー。

5.「カムダウン」…サビへのダイナミズムが最も分かりやすい楽曲で、サビでポップなメロが爆発的に広がる。ベースとドラムの独自のグルーヴを基本に、サビで転調し一気に爆発する流れになってます。

6.「ボディ」…SOUNDGARDENの「ラスティ・ケージ」のリフに似たリフからスタートする。クレイジーなスライドソロを提供し、もちろん素晴らしいボーカルも聴ける作品。

7.「マシーンヘッド」…バンド屈指の名曲。始まりのメインリフはバンドの最も素晴らしいリフのひとつで、ギターのオクターブ奏法がとにかく格好いい。ここでもサビが盛り上がる。

8.「テストステロン」

9.「モンキー」…ギターから絶え間なく鳴る鳴き声

10.「グリセリン」…商業的なバラードナンバー。歪んだギターの弾き語りから始まり、途中ストリングスが絡む。シンプルで王道なコード進行で歌い上げる楽曲。

11.「エイリアン」…

12.「エックス・ガールフレンド」…パンキッシュな小曲。


【リリースデータ】
1994年12月6日


【チャート成績・売上】
ビルボード誌アルバムチャート最高位4位・6×プラチナム(600万枚)