Stonetemplepilotspurple
デビュー作の「CORE」が大ヒットしたものの、PEARL JAMの二番煎じだとか、似非グランジであるとか散々評論家から叩かれたバンドが王道路線をそのままに、開き直ったかのように自分たちらしい個性を発揮し始めたセカンドアルバム。

本作では、前作の持ち味であった焼け付くような重さは抑えられ、メロディの美しさをより強調した作りとなっているのが特徴です。

彼らの基盤となっている音楽性や個性…強靭なグルーヴ感や異常なテンションの高さ、そして色彩溢れる目くるめくようなサイケデリアが良い形で表出している作品です。

また本作のジャケットですが、東洋風のイラストが描かれたもので、そこに書かれた「紫」という漢字から、このアルバムは一般に"PURPLE"と呼ばれています。


【Track Listing】
1."Meatplow"
2."Vasoline"
3."Lounge Fly"
4."Interstate Love Song"
5."Still Remains"
6."Pretty Penny"
7."Silvergun Superman"
8."Big Empty"
9."Unglued"
10."Army Ants"
11."Kitchenware & Candybars"


【全曲解説】
1.「ミートプラウ」…このアルバムの中で最も重さを意識した曲で、粘ついたヘヴィネスとうねるようなメロディが際立つ、いかにもグランジ的な楽曲のオープニングナンバー。

2.「ヴァソリン」…ブルーズに根差した70年代のハードロックとグランジが融合したサウンドとキャッチーさを備えたメロディが絡み合い、軽快に流れていくように展開するロックナンバー。2ndシングルでメインストリーム・ロック・チャート最高位1位。

3.「ラウンジ・フライ」…テープの逆回転から始まり独特のリズムと緩急をつけた展開から徐々に浮遊感を高めていく面白い楽曲。

4.「インターステイト・ラヴ・ソング」…バンドのソングライティング技術の高さが如何なく発揮されている、本作中ではグランジのイメージから遠いこのようなメロウな曲。3rdシングルでメインストリーム・ロックメインストリーム・ロック・チャート最高位1位。

5.「スティル・リメインズ」…甘美なメロディが映える開放的な印象の楽曲。

6.「プリティ・ペニー」…前作の「クリープ」をそのまま受け継ぎつつ、少々土着的な薫りもするスローナンバー。5thシングルでメインストリーム・ロック・チャートで最高位12位。

7.「シルヴァーガン・スーパーマン」…前作の作風のような重く遅いナンバーですが、サビで肩の力を抜いてメロディを中心に据えた展開を見せる。

8.「ビッグ・エンプティ」…大胆にジャズアレンジを取り入れた、哀愁漂うスローナンバー。「クロウ~飛翔伝説~」という映画の主題歌。1stシングルでメインストリーム・ロック・チャートで最高位3位。

9.「アングル―ド」…NIRVANAの「ネガティヴ・クリープ」を連想させるイントロから始まるパンキッシュなナンバー。4thシングルでメインストリーム・ロック・チャートで最高位8位。

10.「アーミー・アンツ」…サイケデリックな浮遊感と、パンキッシュな疾走感が交差するナンバー。

11.「キッチンウエア&キャンディーバーズ」…シリアスでありつつ酩酊したような感覚を味わえるナンバー。


【リリースデータ】
1994年6月7日


【チャート成績・売上】
ビルボード誌アルバムチャート最高位1位・6×プラチナム(600万枚)