MetalHealthQuietRiot
80年代前半、当時のメタルバンドとしては初の全米チャート1位を獲得したという快挙を成し遂げた作品。本作の大ヒットにより、メタルは売れるとレコード会社が一斉にメタルやハードロックバンドのッ契約などに奔走し、アメリカでの空前のメタルブームの大きな火付け役を果たした記念碑的な名盤です。

オジーのバンドのギタリストだったランディ・ローズがかつて在籍していたバンドとして注目を集めていたタイミングで本作はリリースされました。

A面のポップでキャッチ―なパーティ・ロックナンバーや、B面のハードかつ哀愁のあるシリアスな楽曲というようにバラエティに富んだ収録曲は、どれもどれもメロディアスで親しみやすく、メタルブームの中でもポップサイドの方面での加速に重要な節目を刻んだ作品です。


【Track Listing】
1."Metal Health (Bang Your Head)"
2."Cum On Feel the Noize"
3."Don't Wanna Let You Go"
4."Slick Black Cadillac"
5."Love's a Bitch"
6."Breathless"
7."Run for Cover"
8."Battle Axe"
9."Let's Get Crazy"
10."Thunderbird"


1.「メタル・ヘルス」…勢いがあるミディアムテンポの力強いオープニングナンバー。激しいギターリフに、ケヴィンの絞りだすようなヴォーカルが印象的。2ndシングルで、ビルボード誌シングルチャート第31位、同誌Mainstream Rockチャート第37位を記録。

2.「カモン・フィール・ザ・ノイズ」…スレイドの有名曲のカバー。元気が出るような明るいメロディが印象的で、突き抜けるような爽快感と躍動感溢れるサウンドが気持ちいいです。弾けるドラムに始まり、爽快なヴォーカルにコーラス、そしてギターリフはシンプルながらも激しく突き抜け、ギターソロはカルロスの早弾きペンタトニックの上昇フレーズが高揚させます。1stシングルで、ビルボード誌シングルチャートで第5位、同誌Mainstream Rockチャートで第7位を記録。

3.「ドント・ワナ・レット・ユー・ゴー」…少ししっとりメロディアスなマイナーバラード・ナンバーで、印象的なエレクトリックなギターストロークが全編を流れています。その上にケヴィンのヴォーカルが抑揚を抑え気味に歌っており、ギターソロは歪みの効いた泣きのギターが披露されています。4thシングルでビルボード誌Mainstream Rockチャートで第28位。

4.「スリック・ブラック・キャデラック」…いきなりコーラスから入る、ノリのいい爽快で陽気なハードロック・ナンバー。2ndアルバム収録曲のリメイク。3rdシングルでビルボード誌Mainstream Rockチャートで第32位。

5.「ラヴズ・ア・ビッチ」…少しシリアスタッチのパワーバラード・ナンバー。重量感のあるケヴィンのヴォーカルも特徴。

6.「ブレスレス」…疾走感ある切なさ漂うメロディアスなハードロック・ナンバー。

7.「ラン・フォー・カヴァー」…鋭いファストロック・ナンバー。ドラムによるブレイクからのギターソロへの流れが素晴らしい。

8.「バトル・アックス」…1分半ほどのカルロスのギターインスト。

9.「レッツ・ゲット・クレイジー」…重量感あるリフとシャウトから始まる豪快なハードロック・ナンバー。

10.「サンダーバード」…事故により他界したランディ・ローズに捧げられた美しいバラード。冒頭では優しく語りかけるように歌われますが、サビでは熱唱となり哀しくもポジティブな感情が芽生え胸を打ちます。


【リリースデータ】
1983年3月11日


【チャート成績・売上】
ビルボード誌アルバムチャート最高位1位・6×プラチナム(600万枚)