RattOutoftheCellar
メジャーデビューアルバムにしてバンドのそして代表作、そして80年代やLAメタルの名盤として本作は取り上げられることが多いです。

このバンドは、西海岸の陽気でからっとした雰囲気やハリウッドのゴージャスを漂わせる容姿や、華麗なメタリックなサウンドが特色です。特にそのサウンドは耳に残るリフ、味のあるソロ、ハードでミドルナンバーを基調としたキャッチーな楽曲に特徴的なボーカルが乗るというのが非常に個性的です。

本作で収められている楽曲は、長年にわたりライブでプレイされたせいかコンパクトにアレンジされ、覚えやすくキャッチ―で所謂捨て曲というものがないです。のちのツアーでも、ショウのハイライトになっていたのは本作の楽曲が多いです。

また本作では、ウォーレン・デ・マルティーニとロビン・クロスビーというタイプの異なる2人のリードギタリストがフィーチュアされているのが特徴です。ツインギターはバッキングプレイでは各々異なったパートを弾きそれを組み合わすことにより1つの曲を構成するといった、他のツインギターバンドとは一線を画すアレンジが施されています。またソロプレイではウォーレンのフラッシーかつスリリン グなギターソロが十分堪能できます。


【Track Listing】
1."Wanted Man"
2."You're in Trouble"
3."Round and Round"
4."In Your Direction"
5."She Wants Money"
6."Lack of Communication"
7."Back for More"
8."The Morning After"
9."I'm Insane"
10."Scene of the Crime"



【全曲解説】
1.「ウォンテッド・マン」…ミドルテンポながらも緊張感のある雰囲気のオープニングナンバー。メロディラインが実は美しい。粘着質ながら歯切れのいいギターサウンドにツインギターの絡み (バトル形式のソロを展開し、前半はウォーレンがクールにフラッシーにきめて、後半はロビンが熱くペンタトニック中心に弾き倒す。)が印象的。2ndシングルでビルボード誌シングルチャートで第87位、同誌Mainstream Rockチャートで第38位を記録。

2.「ユア・イン・トラブル」…音使いが斬新な楽曲で、イントロはベース先行で妖しい雰囲気を醸し出しまた歌メロも妖しい。そこにギターのハーモニクスとアーミングが絡み、またソリッドなギターリフがかっこいい。

3.「ラウンド・アンド・ラウンド」…キャッチーかつクールなバンド屈指の有名曲。イントロのギターリフが秀逸でどことなく哀愁が漂います。歌メロもキャッチーで当時の80年代らしい雰囲気。癖のあるスティーヴンのヴォーカルもとてもいいウォーレンのギターソロ(ジャックオフ・ヴィブラートで鮮烈にソロを締める)も非常にかっこいいですし、後半の二人のギターメロのハモリもたまりません。アルバム先行シングルでビルボード誌シングルチャート第12位、Mainstream Rockチャートで第4位を記録。

4.「ユア・イン・ディレクション」…ギターリフが気持ちいいミドルテンポの楽曲で、ギターのドライブ感が特色。ただサビの歌メロが少し弱い気がします。

5.「シー・ウォンツ・マネー」…疾走ロックンロール系楽曲で分かり易いサビのリフレインが印象的。ロビンのソロもシンプルでクール。

6.「ラック・オブ・コミュニケーション」…エッジの効いた切れ味鋭いリフの刻みが小気味良く、ドライブ感があります。無機質なコーラスがクールで、軽い変拍子もかっこよく、ここで聴ける歌メロはキャッチー。4thシングル。

7.「バック・フォー・モア」…アコースティックなストロークに絡んでくるサウンドにヘヴィなギターリフが最後に加わる、この冒頭のドラマティックなイントロが非常に印象的。歌メロが始まると、少し哀愁の感じられます。またここでのウォーレンのフラッシーかつスリリングなソロは聴きどころ。3rdシングルでMainstream Rockチャートで第27位を記録。

8.「モーニング・アフター」…アップテンポなポップなナンバー。跳ねたギターリフが勢いよくノリのいい楽曲。ギターソロがアグレッシヴでソロの後半はツインギターでのハモリでメロディアス。

9.「狂気」…疾走感のあるドライヴ感満載の軽快なキャッチ―ロックンロールナンバー。ギターソロは弾きまくり。

10.「殺しの情景」…非常にポップでキャッチーな楽曲。イントロのギターはメロディアスで美しい。2本目のギターソロはキレが鋭い。


【リリースデータ】
1984年3月27日


【チャート成績・売上】
ビルボード誌アルバムチャート最高位7位・3×プラチナム(300万枚)