70年代に活躍したブリティッシュ・ハードロック・バンド、UFOの通算4枚目のアルバムで、あのマイケル・シェンカーが正式メンバーとして加入した初スタジオアルバムです。邦題は「現象」。
マイケルの派手で個性的なギター・ワークを導入したことで、明らかに曲の展開が鋭くなっています。
ヴォーカルとギターは叙情性に満ち溢れ、そして本作に収められている楽曲はキャッチ―で憂いに満ちたリリカルなメロディを軸として緻密に練り上げられており、バンドは他に比類なき個性を見せるようになってきています。
【Track Listing】
1. " Oh My "
2." Crystal Light"
3. " Doctor Doctor "
4. " Space Child "
5. " Rock Bottom "
6." Too Young to Know"
7. " Time on My Hand"
8." Built for Comfort "
9." Lipstick Traces "
10." Queen of the Deep"
1. " Oh My "
2." Crystal Light"
3. " Doctor Doctor "
4. " Space Child "
5. " Rock Bottom "
6." Too Young to Know"
7. " Time on My Hand"
8." Built for Comfort "
9." Lipstick Traces "
10." Queen of the Deep"
【全曲解説】
1.「オー・マイ」…ノリの良いロックン・ロール・ナンバー。
1.「オー・マイ」…ノリの良いロックン・ロール・ナンバー。
2.「クリスタル・ライト」…ギターのアルペジオから始まるフォーク・ロック・ナンバー。
3.「ドクター・ドクター」…説明不要のUFOの名曲。イントロのスローな透明感のあるアルペジオの調べからリズム隊が入り、ベースラインのような単純なシャッフル・リズムのハード・ロックへと展開するロック・ナンバー。ここで聴けるヴォーカルは無骨な感じですが、ギターの湿り気と融和し却って哀愁を漂わせます。
4.「スペース・チャイルド」…ミディアム・スローのロック・バラード。アコースティック・ギターをフィーチャーし、ピンク・フロイドのような雰囲気があります。長めのギター・ソロもなかなか良い。
5.「ロック・ボトム」…攻撃的なギター・リフが印象的なこちらも代表曲のハード・ロック・ナンバー。弾きまくりのギター・ソロが強力で、一音一音キッチリと弾きながら段々とピッチをあげていき、クライマックスの高速ピッキングで泣きのメロディが爆発します。
6.「トゥー・ヤング・トゥ・ノー」…モット・ザ・フープルのようなポップなロック・ナンバー。マイケル・シェンカーのギターが光っている。
7.「タイム・オン・マイ・ハンズ」…アコースティック・ギターをフィーチャーしたフォーク・ロック・ナンバー。マイケル・シェンカーの歌うようなギター・ソロが素晴らしい。
8.「ビルト・フォー・コンフォート」…クリームを彷彿とさせるスローなブルース・ロック・ナンバー。
9.「リップスティック・トレーシス」…R&Bのバラードのようなイントロから始まるインストゥルメンタル・ナンバー。
10.「クイーン・オブ・ザ・ディープ」…組曲風に構成された大作的な印象を与えるナンバー。
【リリースデータ】
1974年3月
【チャート成績】
ビルボード誌アルバムチャート最高位202位