元RAINBOWのロニー・ジェイムズ・ディオ参加の第1作目にして、HM・HR史上屈指の名盤として名高い通算10作目のアルバム。
ロニーがバンドに持ち込んだテイストである様式美や中世のヨーロッパの薫りが、BLACK SABBATHの神秘的な要素とのケミストリーで、ヘヴィでダークでありながら、ドラマティックで美しいという独自の世界を創造しています。これは元々バンドが持っていた起伏や静動という要素が、ロニーのメロディアスな部分と化学反応を起こし、明確な様式美という世界が構築されたからではないでしょうか。
様式美という観点では、本作のプロデューサーはDEEP PURPLEの「MACHINE HEAD」や「MADE IN JAPAN」を手掛けたことで知られるマーティン・バーチで、ロニーとともに所謂パープル系が作風に寄与しています。
本作のリリース時、折しもNWOBHMムーヴメントが起こっていたこともあり、久々の大ヒットを記録しました。
美しいメタルという作品を提示した本作は、メタルの理想像の一つとして次世代に与えた影響は物凄く大きいものだったと思います。
【Track Listing】
1."Neon Knights"
2."Children of the Sea"
3."Lady Evil"
4."Heaven and Hell"
5."Wishing Well"
6."Die Young"
7."Walk Away"
8."Lonely Is the Word"
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