Black_Sabbath_Heaven_and_Hell
元RAINBOWのロニー・ジェイムズ・ディオ参加の第1作目にして、HM・HR史上屈指の名盤として名高い通算10作目のアルバム。

ロニーがバンドに持ち込んだテイストである様式美や中世のヨーロッパの薫りが、BLACK SABBATHの神秘的な要素とのケミストリーで、ヘヴィでダークでありながら、ドラマティックで美しいという独自の世界を創造しています。これは元々バンドが持っていた起伏や静動という要素が、ロニーのメロディアスな部分と化学反応を起こし、明確な様式美という世界が構築されたからではないでしょうか。

様式美という観点では、本作のプロデューサーはDEEP PURPLEの「MACHINE HEAD」や「MADE IN JAPAN」を手掛けたことで知られるマーティン・バーチで、ロニーとともに所謂パープル系が作風に寄与しています。

本作のリリース時、折しもNWOBHMムーヴメントが起こっていたこともあり、久々の大ヒットを記録しました。

美しいメタルという作品を提示した本作は、メタルの理想像の一つとして次世代に与えた影響は物凄く大きいものだったと思います。


【Track Listing】
1."Neon Knights"
2."Children of the Sea"
3."Lady Evil"
4."Heaven and Hell"
5."Wishing Well"
6."Die Young"
7."Walk Away"
8."Lonely Is the Word"


続きを読む

Judas_Priest_British_Steel
マスター・テープが盗難に遭い、10万ドルの身代金を要求されるなど、完成まで様々なトラブルを経ながらも完成しリリースされた6枚目のアルバム。

当時のイギリスはNWOBHMという、空前のヘヴィ・メタルのブームの最中で、従来のハードロックよりも攻撃的なサウンドのバンドが多数いたため、それを意識したせいか、本作ではそれまでのドラマティックで大仰な曲構成げ整理され、よりタイトでアグレッシブなサウンドを追求したアルバムになっています。

「BRITISH STEEL」というアルバムタイトルや、剃刀というアルバムジャケットのアートワークからくるイメージのように、エッヂの効いたシャープなリフが前面に押し出されているのが特徴です。

また本作より、ドラマーがレス・ブリンクスからデイヴ・ホーランドに変更しましたが、ソリッドなプレイで曲の基盤を支え、その持ち味は本作のような比較的シンプルな音楽性において最大限に発揮されています。


【Track Lsting】
1."Breaking the Law"
2."Rapid Fire"
3."Metal Gods"
4."Grinder"
5."United"
6."Living After Midnight"
7."You Don't Have to Be Old to Be Wise"
8."The Rage"
9."Steeler"
*この曲順はアメリカ版のもので、それに倣った日本でのオリジナルリリース時のものです。


続きを読む

VOA_(Sammy_Hagar_album_-_cover_art)
元 VAN HALENのヴォーカリストSAMMY HAGARの通算8作目。VAN HALEN加入前のソロ作品です。

かつて在籍していたバンド、MONTOROSEのアルバムを手掛けた(そしてVAN HALENの諸作も)大御所テッド・テンプルマンをプロデューサーに迎えた本作は、久々に全面的にヘイガーの激情を行き渡らせた作品になったと思います。

基本的には、メジャーレーベル移籍後の前2作の洗練された作品志向を引き継ぐクリアでブライトな音像ですが、再びかつてのようなハードロック的で骨太な楽曲が主流となり収められています。

バンドにはキーボード奏者はいますが、そのサウンドは軽すぎず、またコマーシャル過ぎず、あくまでも熱いヴォーカルのパワーを前面に押し出した爽快なハードロックの作品で、バラエティを持たせつつ全8曲というコンパクトな内容も功を奏して焦点の定まった作品に仕上がっています。

VOA…Voice Of America=アメリカの声というアルバムのタイトル、ギターを片手にホワイトハウスの前にパラシュートで降り立つジャケットのアイデア等、今となれば実に際どい自己主張ですが、こういったパブリック・イメージの認識は実に正確だと思えます。

ヘイガーの代表曲である"I Can't Drive 55"で幕を開け、ファスト・チューンであれバラードであれれテンションが上がりっぱなしの熱唱は、ただただ凄いの一言。

実際のセールスやチャート順位以上に、ヘイガーの存在感を世界に印象付けた代表作です。


【Track Listing】
1."I Can't Drive 55"
2."Swept Away" 
3."Rock Is in My Blood" 
4."Two Sides of Love"
5."Dick in the Dirt"
6."VOA"
7."Don't Make Me Wait"。
8."Burnin' Down the City"



続きを読む

↑このページのトップヘ